紅茶のカフェインが身体に与える影響とは

紅茶に含まれている成分には、色々な効果や効能があります。特にカフェインにはメリットとデメリットがあり、身体に与える影響が気になる方も多いと思います。そこで今回は紅茶に含まれるカフェインの量、嬉しい効果や効能、過剰摂取したときの身体への影響、安全なカフェイン量の目安など、紅茶のカフェインについて詳しく解説していきたいと思います。

カフェインとは?

カフェインは、化合物の一種で医薬品としても使用されている成分です。カフェインと聞くとコーヒーやお茶などに多く含まれていているイメージですが、それ以外の飲み物や食べ物にも含まれています。カフェインが含まれる飲み物として代表的なのはコーヒー、お茶、一部炭酸飲料、エナジードリンクなどが挙げられます。またチョコレートやココアにも少量ですがカフェインが含まれているので、小さいお子様などは食べる量に気をつけましょう。

カフェインの効果・効能

カフェインを摂取すると、次のような効果・効能があるといわれています。

▼覚醒作用

朝や休憩の時にコーヒーやお茶を飲むと目が覚めたり、頭がすっきりしますよね。これはカフェインに含まれる眠気を抑制する作用によるものです。目を覚ましたい時にはぴったりですが、逆に寝る前などは目が冴えて眠れなくなってしまうので気をつけましょう。

▼疲労回復

カフェインにはエネルギーを増加させ疲労感を軽減する効果があります。疲れた時にエナジードリンクを飲むと元気になるのは、まさにこのカフェイン効果によるものです。交感神経が刺激されると血管が縮小し、血圧や心拍数が上昇して活動的になるので、疲労感を感じにくくなるともいわれています。

▼集中力を上げる

カフェインにはアデノシンという脳内の睡眠物質の活動を制御する効果があり、これによって集中力が高まるといわれています。また持続力もあるので、仕事や勉強などのパフォーンマンス向上にも役立ちますね。集中したい時間の30分前にカフェインを摂ると効果的です。

▼利尿作用

カフェインには利尿作用があり、老廃物の排出を促す働きがあります。むくみやすい人はカフェインを摂ることで余分な水分を体外へ出し、すっきりしやすくなります。体内の水分を循環させてくれるので、デトックス効果にも期待できます。

これら以外にもカフェインには、認知症の原因とされる「アルツハイマー病」や、手足の震えや筋肉の硬直によって身体の動きに障害が現れる「パーキンソン病」の予防に効果・効能があるともいわれています。

適度なカフェイン摂取は、身体にも嬉しい効果がたくさんありますね。

カフェインを過剰摂取するとどうなる?

カフェインを過剰摂取すると、身体にとってどんな影響が表れるのでしょうか?

カフェイン中毒にご注意

カフェインを過剰摂取すると、人によってはめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの急性症状が出ることがあります。また気をつけたいのが「カフェイン中毒」です。カフェイン中毒とは、日常的にカフェインを過剰摂取している時に起こる、身体の不具合や心身の不調などが表れる状態のことを指します。カフェインを慢性的に過剰摂取していると、次第に体がカフェインに適応していき、効果が感じにくくなります。そうなると常にカフェインを摂取していないと眠気や疲労感、集中力がない状態が続くという状況に。カフェイン摂取を止めて出るこれらの離脱症状を消すために、さらにカフェインを摂る、飲んでも効果がでない、量が増える、さらに症状が悪化する、という悪循環になることもあるので気をつけましょう。適量を摂取していれば心配はありませんが、1日に摂取できる安全なカフェイン量を把握しておくのも大切なことですね。

安全に摂取できるカフェインの量は?

身体に与えるカフェインの影響の違いは個人差があり、海外や日本でも厳密な「一日当たりのカフェイン摂取許容量」の基準は決められていません。ただ海外の国ではカフェインの摂取上限を設けているところもあるので、この基準を参考にカフェイン量の目安を解説したいと思います。

カナダ保健省、ニュージーランド食品安全

  • 成人/体重1㎏に対して、5.7mg以内/日
  • 子供/体重1kgに対して、2.5mg以内/日

体重によって計算できるようになっているので、一日に摂取できる自分のカフェイン量の目安を簡単に知ることができますね。例えば体重70kgの成人では400mg以内、体重50kgの方では285mg以内が健康に悪影響を及ぼさないといわれている一日のカフェイン量というわけです。この数値は身体が健康である状態を前提として定められているので、その日の体調や個人の体質によっても変わってくると思います。許容量はあくまでも参考の目安として覚えておきましょう。

紅茶に含まれるカフェインの量

カフェインの多い飲み物で知られるコーヒーと紅茶ですが、それぞれに含まれるカフェイン量をご存知ですか?100mlあたりのカフェイン量は、コーヒーが約60mg、紅茶が約30mgといわれています。紅茶はコーヒーのちょうど半分のカフェイン量ということになりますね。また、同じお茶でも紅茶よりカフェインが多いのが緑茶です。特に玉露は100mlあたり約160mgものカフェインが含まれおり、飲み物の中でも圧倒的な含有量です。緑茶にカフェインが多い理由は、若い芽に多く含まれるためであり、抹茶同様若い芽をつんで作られる玉露にカフェインが多いのはそのためです。

妊婦さんと子供はカフェインを摂っても大丈夫?

カフェインには強い作用があるため、妊婦さんが過剰に摂取すると胎児に発達影響が出る可能性があるといわれています。そのため、妊婦さんは特にカフェインの摂取量に注意が必要です。海外の様々な機関では妊婦さん向けの一日摂取許容量も設けられており、平均して200mg以下/日を目安にすると良いでしょう。また子供は体重が軽いため、少ないカフェイン量でも影響を受けやすい危険性があります。妊婦さんや子供は出来るだけカフェインを控え、紅茶やコーヒーもカフェインレスやデカフェのものを選ぶのがおすすめです。

カフェインが気になる時はカフェインレス紅茶がおすすめ

カフェインの影響が気になる方やカフェインを控えたい時は、カフェインレスやデカフェの紅茶がおすすめです。カフェインレス(デカフェ)とは特別な方法によって茶葉からカフェインを取り除いたもので、味わいや香りは変わらずに美味しい紅茶を楽しむことができます。カフェインレスやデカフェの紅茶は色々な紅茶ブランドからも販売されているので、色々試して好みのものを見つけてみてくださいね。とはいえ、カフェインレスやデカフェの紅茶にも少量のカフェインは含まれているので、全くカフェインを摂りたくない時にはハーブティーや麦茶、ルイボスティーなどがおすすめです。妊婦さんや授乳中の方、就寝前のティータイムなどは、カフェインレス、デカフェ、ノンカフェインの紅茶を選ぶと安心です。

まとめ

紅茶のカフェインは、正しい量を摂取すれば身体に良い効果が期待できますが、過剰摂取するとカフェイン中毒など健康に危険を及ぼすことも。適正量を知って、ティータイムを楽しんでくださいね。カフェインが気になる方は、カフェインレス紅茶がおすすめです。

紅茶についてもっとよく知りたい方はこちらもご覧ください。

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