ティーインストラクター“hana_sora”が解説するブレンドティーの特徴とは?おすすめの美味しい飲み方も解説

紅茶の種類のひとつに「ブレンドティー」があります。ブレンドティーとは一体どんな紅茶でしょうか?今回は紅茶のブレンドティーの特徴や目的、種類、美味しい飲み方など、ブレンドティーについて詳しくご説明したいと思います。また、各紅茶ブランドのおすすめブレンドティーもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ブレンドティーってどんな紅茶?

紅茶には大きく二つに分けて、「シングルオリジン」と「ブレンドティー」があります。シングルオリジンは単体の茶園の茶葉のみを使った紅茶のことをいい、ブレンドティーは生産国、産地、茶園など違う種類の茶葉を組み合わせたり、ハーブやスパイスなどの素材を合わせて作る紅茶のことをいいます。茶葉をブレンドすることによって、より豊かな味わいと個性が際立ち、他にはない美味しさの紅茶が生まれます。

紅茶をブレンドする目的とは?

そもそもなぜ紅茶はブレンドを行うのでしょうか?紅茶をブレンドする理由はいくつかあります。

▼商品の品質を一定にするため

お茶は農作物であるため、気候や環境によって品質も変わります。しかし、商品として販売するためには、品質を一定に保つ必要がありますよね。そこで、複数の茶葉を組み合わせて、少しずつ割合を変えることで品質の調整を行っているのです。いつでも同じ味の紅茶が楽しめるのも、ブレンドのおかげというわけです。

紅茶ブランドのオリジナリティーを出すため

様々な茶葉やフルーツ、花びらなどの素材を組み合わせて作るブレンドティーは、一種類だけでは出せない複雑な味わいを楽しむことができます。ブレンドティーの面白いところは、同じ素材を使ったとしても、ティーブレンダーによって完成する紅茶はまったく味わいが違うということです。紅茶ブランドのアイコン的な商品を作る目的としても、ブレンドはとても大切な仕事のひとつです。

国や地域の水質に合わせるため

紅茶を飲むときに欠かせないのが「水」です。水は国や地域によって水質が違い、水に含まれるミネラルの量の違いによって硬水や軟水などに分けられます。紅茶には軟水が適していると言われていますが、硬水の地域でも美味しい紅茶を飲むためには、茶葉を硬水向けにブレンドする必要があります。あまり知られていませんが、紅茶は消費される地域の水に合わせてブレンドが行われており、そのため硬水の国で売られている紅茶を日本のような軟水の国で飲むと、味が劣るように感じることもあります。

ブレンドティーの美味しい飲み方

市販の紅茶には、大まかに決まった種類の茶葉をブレンドしている銘柄のものがあります。ブレンドティーの定番ともいえる代表的な種類をご紹介します。

代表的なブレンドティーの種類

▼イングリッシュブレックファースト

イングリッシュブレックファーストは、ブレンドティーの種類の中でも最もメジャーな銘柄です。その名の通り、朝食時に飲む紅茶用として作られており、ミルクティーに合うよう濃い味わいが楽しめるブレンドになっています。インドの茶葉とスリランカの茶葉をベースにしたブレンドが多く、目覚めを促すためにカフェインが多く含まれる茶葉を選んでいる商品も多く見られます。

ロイヤルブレンド

ロイヤルブレンドは、誰もが美味しいと感じる味わいを引き出しているブレンドティーです。上品で控えめながら、紅茶の魅力を存分に楽しめるようバランスのとれた仕上がりになっています。各紅茶ブランドによっても個性がでますが、一般的にはダージリンとキームンの組み合わせが多いようです。ブランドの看板商品になっていることも多く、ブレンダーの力が感じられる商品ともいえますね。

アフタヌーンティーブレンド

イギリスの午後のティータイムといえばアフタヌーンティーですよね。アフタヌーンティーブレンドは、お菓子やフィンガーフードなど、色々な食べ物と合うようにブレンドされており、香りに重点が置かれているものが多くあります。飲み方もストレートやミルク、レモンなど好みで楽しめるようブレンドされているので、万人受けする紅茶としても人気です。

セイロンブレンド

セイロン(ブレンド)ティーとして売られている商品は、スリランカの茶葉をいつくか組み合わせて作られたブレンドティーです。使用する紅茶や配合は各メーカーによっても異なりますが、どれも程よい渋みと爽やかな香りが特徴です。すっきりした紅茶やコクのある紅茶など、商品によって味わいも違うのであなたのお気に入りを見つけてみるのも楽しいですね。

おすすめの飲み方

▼ミルクティー

イングリッシュブレックファーストやロイヤルブレンドなど、ブレンドティーの代表的な銘柄はミルクに合うようにブレンドされています。紅茶のしっかりした味わいと香りが楽しめるアッサムやセイロン、ケニアなどの紅茶が使われているので、たっぷりのミルクを入れても紅茶の味が負けることはありません。お好みで砂糖を加えると、口当たりがまろやかになり渋みが深いコクに変わります。

バリエーションティー

フルーツやスパイスを使ったブレンドティーは、その個性を活かすバリエーションティーにも向いています。例えば香りが特徴的なブレンドティーは、濃いめのアイスティーにしてセパレートティーやティースカッシュにしても美味しいです。またスパイスを使ったブレンドティーは、鍋で牛乳と煮出してチャイ風にするのもおすすめです。完成されたブレンドティーを使うことで、手軽にアレンジティーを楽しむことができます。

一度は飲みたい!絶品有名ブレンドティー6選

各紅茶ブランドからも、数えきれないほどのブレンドティーが作られています。その中でも、特におすすめしたい絶品ブレンドティーをご紹介します。

セーデルブレンド/北欧紅茶

自然から生まれた心と身体に優しい紅茶といえば、スウェーデン王室御用達の北欧紅茶です。北欧紅茶のアイコン的存在でもあるセーデルブレンドは、上質なセイロン茶葉にオレンジーピールやマリーゴールドの花など、北欧の草花を合わせた本格的なブレンドティーです。その特徴はなんといっても香りの素晴らしさです。世界のトップブレンダー、バーノン・モーリス氏が作り出す香り豊かで味わい深い紅茶は、ノーベル賞の晩餐会でも飲まれていることで有名です。

ロイヤルブレンド/フォートナム&メイソン

フォートナム&メイソンのブレンドティーの中でも、一番人気なのがロイヤルブレンドです。ミルクティー好きの方なら一度は飲んだことがある紅茶ではないでしょうか?コクの深いアッサムとスリランカの低地産紅茶をブレンドし、濃厚な味わいの中にも爽やかな口当たりが特徴です。1902年に国王エドワード7世のために作られたロイヤルブレンドティーは、伝統的なブレンドティーとして世界中の人々に愛されています。はちみつのような甘い香りと味わいは、ぜひミルクティーで飲んでみてください。

マルコポーロ/マリアージュフレール

フランス老舗紅茶ブランドのマリアージュフレールは、華やかで香り高いブレンドティーが有名ですよね。特に誰もが知っている「マルコポーロ」は、マリアージュフレールを代表するブレンドティーのひとつです。中国の魅惑のフルーツと不思議な花のミックスフレーバーと表現されるこちらのブレンドティーは、原材料を明言していない世界観も素敵です。飲む人によって香りの感じ方が違う、まさに珠玉の逸品ですね。

クイーンズティー/ロンネフェルト

ロンネフェルトは1823年に設立されたドイツの紅茶メーカーです。180年もの長い歴史の中で生み出されてきた、上質でオリジナリティー溢れるブレンドティーは世界中の高級ホテルでも採用されています。クイーンズティーは、ダージリンのセカンドフラッシュとセイロンティーをブレンドした珍しい味わいの紅茶です。セカンドフラッシュのフレッシュな香りとセイロンの心地よい渋みが特徴で、お菓子はもちろん食事にもおすすめの一杯です。

シンガポールブレックファースト/TWG

TWGはシンガポールで設立された世界でも有数の高級ティーサロンです。厳選された上質な茶葉と香り高いフレーバーを用いた個性的なブレンドティーは、飲むたびに幸せな気持ちにさせてくれます。シンガポールブレックファーストは、紅茶、緑茶、芳醇なバニラ、珍しいスパイスなどを合わせたブレンドティーで、その名の通りシンガポールの朝食をイメージして生まれました。緑茶を合わせることで若々しい渋みをプラスしています。甘く複雑な味わいの中に、エキゾチックな香気を感じるシンガポールブレックファーストは、たっぷりのミルクをいれて召し上がれ。

ロシアンモーニング/クスミティー

ロシア生まれフランス育ちのクスミティーは、独創的な組み合わせのブレンドティーとデザインの高さが人気の紅茶ブランドです。ロシアンモーニングは繊細で芳醇な香りのグランユンナン(中国茶)と、ラウンドリーフのセイロンを合わせた珍しい組み合わせのブレンドティーです。芳醇で力強い味わいの中にも、チョコレートのような甘く優しい香りが漂います。ストレートでも美味しいですが、ミルクを入れるとまた違った表情が楽しめます。バランスのとれた味わいは、まさに朝食に最適なブレンドティーです。

まとめ

紅茶のブレンドは、品質の安定や水質など、紅茶を美味しく飲むための重要な役割もありますが、色々な茶葉や素材を組み合わせることで、他にはない複雑な味わいの紅茶を楽しむことができます。あなたも好みや気分によってブレンドティーを楽しんでくださいね。

他にもブレンドティーでおすすめの紅茶ブランドをご紹介しています。

合わせて読みたい記事

スウェーデンは北欧デザインのインテリアやノーベル賞など、北極圏の先進的な国としても有名です。そんなスウェーデンで人気の紅茶といえば、スウェーデン王室御用達の紅茶でもある「北欧紅茶」です。北欧紅茶はノーベル賞の晩餐会でも使われるほど、格式の高[…]


合わせて読みたい記事

世界には様々な紅茶ブランドがありますが、今話題のTWGという紅茶ブランドをご存知でしょうか?TWGはシンガポール発の高級紅茶で、落ち着いたイエローカラーのパッケージにブラックで統一されたロゴが見た目にも美しくお土産にも喜ばれます。そんな[…]

ダージリンのおすすめ紅茶の比較一覧表
商品画像1
2
3
4
5
6
商品名セーデルブレンドロイヤルブレンドマルコポーロクイーンズティーシンガポールブレックファーストロシアンモーニング
ブランド名北欧紅茶フォートナム&メイソンマリアージュフレールロンネフェルトTWGクスミティー
特徴上質なセイロン茶葉にオレンジーピールやマリーゴールドの花など、北欧の草花を合わせた本格的なブレンドティーコクの深いアッサムとスリランカの低地産紅茶をブレンド、濃厚な味わいの中にも爽やかな口当たりが特徴国の魅惑のフルーツと不思議な花のミックスフレーバーと表現されるこちらのブレンドティーダージリンのセカンドフラッシュとセイロンティーをブレンドした珍しい味わいの紅茶紅茶、緑茶、芳醇なバニラ、珍しいスパイスなどを合わせたブレンドティー芳醇で力強い味わいの中にも、チョコレートのような甘く優しい香りが漂います
内容量100g250g100g100g100g125g
最安値
4,104円
送料590円詳細を見る
3,980円
通常配送無料詳細を見る
2,680円
送料650円詳細を見る
2,268円
送料350円詳細を見る
5,200円
配送料無料詳細を見る
3,793円
送料1,480円詳細を見る
原産国中国、スリランカインド、スリランカ中国インド、スリランカ、中国シンガポールフランス
商品タイプリーフリーフリーフリーフリーフリーフ
原材料紅茶、オレンジピール、バラ、マリーゴールドの花、ヤグルマギクの花紅茶紅茶、香料紅茶-セイロン紅茶、中国紅茶
商品リンクAmazonで見る楽天市場で見るAmazonで見る楽天市場で見るYahooで見るAmazonで見る楽天市場で見るYahooで見るAmazonで見る楽天市場で見るYahooで見るAmazonで見る楽天市場で見る
>高級紅茶おすすめランキング公開中

高級紅茶おすすめランキング公開中

本当に美味しい紅茶ってなかなか見つけにくいですよね。数あるブランドの中から自分のお気に入りを見つけるのは難しいです。香りの高い高級紅茶は、シーンや相手を選ばず様々な用途のプレゼントとして大変人気のおすすめギフトです。世界中で愛されている紅茶の有名ブランドを厳選してご紹介します!気に入ってもらえる紅茶がきっと見つかると思いますので見てみてください。

CTR IMG