寒い季節になると、特に飲みたくなるのがミルクティーですよね。牛乳と紅茶が合わさることでコクのある優しい味わいになり、心も身体もほっこりします。人によってもミルクティーの作り方は様々ですが、今回は基本的なミルクティーの作り方、そしてリッチな味わいのロイヤルミルクティーの淹れ方をご紹介します。また、ミルクティーに合うおすすめ紅茶も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ミルクティーとロイヤルミルクティーの違いって?
ミルクティーとロイヤルミルクティー、一見似たような紅茶ですが2つの違いは何かご存知ですか?「ミルクティー」は紅茶に少量のミルクを入れたもの、つまりミルク入りの紅茶ことを指します。この時入れるミルクは常温のものを入れるのが正式なミルクティーの作り方です。冷蔵庫から出したての冷たいミルクを入れると、紅茶の温度が下がってしまい美味しさも半減してしまいます。美味しいミルクティーを楽しみたい場合は、事前に温めたミルクピッチャーにミルクを入れて用意しておきましょう。飲む頃には適温のミルクが作れているのでおすすめですよ。
一方、「ロイヤルミルクティー」は濃いめに抽出した紅茶に、ミルクをたっぷり入れたものを指します。ティーポットでも鍋でも作ることができ、ミルクティーよりも濃厚でコクのある味わいが特徴です。ちなみにロイヤルミルクティーというネーミングは日本だけの呼び方です。海外でロイヤルミルクティーをオーダーしても通じないので気をつけてくださいね。というのも、ロイヤルミルクティーは日本の飲料メーカーが「リッチで高級感のあるミルクティー」のイメージを、英国王室のロイヤルから連想して付けた和製英語だからです。もし海外で日本のロイヤルミルクティーのような紅茶を飲みたい場合は「シチュードティー(Stwed tea)」とお願いしてみましょう。
ミルク選びのポイント
美味しいミルクティーにはミルク選びがとても重要です。紅茶の本場イギリスでは、牛乳の乳脂肪分が4.0以上のものが一般的で、それに対し日本では乳脂肪分3.5以下のものが多く見られます。ミルクティーにコクを加えるのはこの乳脂肪分の濃さで、美味しさの要になります。本場イギリスのような美味しいミルクティーを飲みたいなら「乳脂肪分4.0以上」のミルクを選びましょう。また、低い温度で殺菌している「低温殺菌牛乳」は、通常の高温殺菌牛乳よりも甘みがあり口当たりが優しく、繊細な紅茶にもよく合います。ミルクティーはミルクの違いで出来上がりの味が驚くほど変わります。ぜひ一度試してみてくださいね!
美味しいミルクティーの作り方
濃くしっかりいれた紅茶にミルクを加えると、渋みがほどよくなり、まろやかな風味を味わうことができます。胃にも優しく栄養価も上がるため、朝食の時にもおすすめです。
- 温めたティーポットにティースプーンで茶葉を量って入れる。しっかりとしたコクを出すために、茶葉はストレートで飲むときよりもやや多めにする。
- 完全に沸騰した熱湯を注ぎ、通常よりも長めに蒸らす。細かい茶葉は約3分、大きい茶葉は約4分ぐらいを目安とする。
- 茶こしで漉して、ティーカップに注ぐ。(これ以上濃くしたくない場合は、セカンドポットに移し茶葉を取り除く)クリーミーブラウンの美しい色になるまで、ミルクを入れる。お好みで砂糖を加えてできあがり。
ミルクが先か、紅茶が先か?
イギリスでは、ミルクティーを飲むときにカップに先にミルクを入れてから紅茶を注ぐか、先に紅茶を注いでからミルクを入れるか、という論争が130年以上も繰り広げられています。結局今でも明確な結論は出ておらず、もはや議論を楽しんでいるようにも思えます。
ミルクを先に入れた方が美味しいと化学的にはいわれているようですが、紅茶を先に注いだ方が色や味を確認しながらミルクの量を加減できるので、好みのミルクティーが作れるような気がしますね。どちらにせよ、それぞれの好みで美味しく飲めるのが一番です。あなたはどちらから先にいれますか?
美味しいロイヤルミルクティーの作り方
ミルクティーよりも濃厚な味わいを楽しめるロイヤルミルクティーは、女性にとくに人気がありますね。今回はティーポットで作る方法と、鍋で煮出して作る方法をご紹介します。
ティーポットでロイヤルミルクティー/2杯分
- 温めたティーポットにティースプーン3杯分の茶葉を量って入れる。カップ1杯分(約150ml)の熱湯を注ぎ、3分ほど蒸らす。
- カップ1杯分(約150ml)のミルクを沸騰直前まで温め、①に加える。
- 蓋をしてさらに2分ほど蒸らす。蒸らし時間が長いので、紅茶が冷めないようにティーコジーやポットマットを使うのがおすすめ。
- 時間がきたらスプーンで軽くひと混ぜして、茶こしで漉してカップに注ぐ。お好みで砂糖を入れてできあがり。
鍋で煮出すロイヤルミルクティー/2杯分
- 手鍋にカップ1杯分(約150ml)の水を入れて火にかける。沸騰したらティースプーン3杯分の茶葉を量って入れる。
- 火からおろし、蓋をして3分ほど蒸らす。冷めないように手鍋の下にマットをしいておくとよい。
- カップ1杯分(約150ml)のミルクを加え、ときどきかき混ぜながら中火で温める。鍋の縁に細かい泡がフツフツとしてきたら、火を止める。
- スプーンで軽くひと混ぜして、茶こしで漉してカップに注ぐ。お好みで砂糖を入れてできあがり。
ティーポットで作る場合も、手鍋で作る場合も、沸騰した湯の中に茶葉を入れ、じっくり蒸らして成分をしっかり出しておくことが大切です。ミルクと水の割合は、好みや季節に応じて変えてみてもOKです。ミルクが多いほどコクが出て濃厚な味わいになりますよ。甘みも、砂糖以外にはちみつやメープルシロップなどを使うと風味が増して違った美味しさを楽しめます。ぜひあなた好みのミルクティーを作ってみてくださいね。
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フォートナム&メイソン/ロイヤルブレンド
フォション/モーニング
マリアージュフレール/ウェディングインペリアル
北欧紅茶/スパイスブレンド
セイロン紅茶にローズヒップ、クローブ、シナモン、カルダモンなどの個性豊かなスパイスをブレンドした紅茶です。ミルクを入れて手鍋で煮出せば、インドのマサラチャイのような味わいが楽しめます。身体を温める効果があるので、寒い季節にもおすすめです。チャイ好きの方へのプレゼントにも。
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バシラーティー/ルフナ
まとめ
美味しいミルクティーとロイヤルミルクティーを作る時に大切なのは、茶葉をしっかり蒸らして濃く抽出することです。使う紅茶の種類によっても味わいが違ったり、ミルクの選び方にもポイントがあります。奥深いミルクティーの世界をぜひ楽しんでくださいね。
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